バイクの純正部品は買取ニーズが高い?パーツごとに紹介

コラム | 2021-06-18

日本の中古バイクの流通台数は年間20万台以上と言われており、そのうち半数以上がカスタムされたバイクであり、純正パーツが欠品されたものとなっています。一見、カスタムパーツは豪華に見えますね。しかし、カスタムパーツよりも純正パーツを装備したバイクの方が高く買い取られるようです。パーツを一つ一つ見ていきましょう。

マフラー

マフラーはバイクの中で最もカスタムされるパーツです。最近は騒音や排出ガス規制などでおだやかな純正マフラーが主流となっています。そこで、迫力あるエキゾスト音やパフォーマンスの向上、さらに見た目のかっこよさから社外マフラーにカスタマイズするケースが多々見られるのです。とりわけ126cc以上の場合、特に音が静かな純正マフラーが多いため、社外品のマフラーに交換されているものをよく目にします。中古バイク市場を見渡すと、たくさんの人に愛されてきたカワサキ・Z2といった稀少性の高い旧車バイクが、純正マフラーが欠品となったままの状態で多く出回っており、そうしたバイクへの補充用として純正パーツが高額取引されているようです。特にZ27の純正4本出しマフラーは完全なものであれば10万円以上での取引も珍しくありません。Devi1やチャンバーといったメーカーのマフラーはカスタムパーツとして高価なものです。しかし、それが中古バイクのパーツとなっている場合、バイクの査定額の評価は必ずしも高くないでしょう。やはり、趣味性が強いものよりは、あたりさわりのない純正部品を装着したバイクの方が買取ニーズは高くなるようです。そういう訳で、できるだけ純正パーツを用意して査定に臨むのがいいですね。

ハンドル

刺激のある乗り味を楽しみたいために社外ハンドルに交換したバイクも多数あります。特に251CCのバイクに多いようです。しかし、これでは車検が通らないので、純正パーツにもどしておかなければなりません。また、耕運機と呼ばれたGSX750Sカタナのような珍しいデザインの純正ハンドルも、その希少性から相場価格以上の価格となることも少なくないようです。ハンドルは劣化しにくいものなので、ちょっとしたサビ程度であれば問題なく買取業者に売ることができます。ハンドル自体は純正でも社外のものでも価格にそう差がないのですが、純正ハンドルをバイクに装着することにより、バイクそのものの査定額を落とさないための保険とすることができるというわけです。従って、こちらもできるだけ純正パーツを用意して査定に臨むようにしましょう。

メーター

メーターには液晶タイプのものとアナログ式のものがあります。液晶タイプの方はそれほどでもないのですが、旧式のアナログ型のものは、状態によっては想定外の高値がつくことがありるのです。カワサキ・ゼファーなどかつてカスタマイズが流行ったバイクの修理用のパーツとしての需要が高くなっています。そのほかアナログ式のものは、ホンダ・モンキーといった個性的なバイクや、アナログメーター装備がメインのオフ車、旧車などへの需要が見込まれます。ところで、走行距離を少なく見せるためオークションなどで無関係のメーターを買ってきて取り付けたり、「メーター戻し」などをする人がいますが、走行距離偽装とみなされ、低い鑑定評価を受けることになりますので、走行距離はそのままにして販売業者に引き渡すようにしてください。

外装類

外装類は確実に高額買取が期待できるパーツです。純正カウルは古い年代のレーサーレプリカやツアラー、スーパースポーツに多いのですがカウルセットが完全にそろっていれば10万円以上の高額査定をうけることもあります。擦りキズ・デカールの剥げ・割れ欠けなどがあり、そのため評価額に影響することもありますが、中途半端に補修するのはかえってその価値を落としてしましまうのです。破損がひどいい場合は、破片を可能な限り集めて保管しておき、バイクと一緒に査定してもらうことで買取してもらうことができます。不人気車なバイクと外装品を一緒に売る場合、一般的に大した値段がつかない場合もありますが、401ccより大型のものであればほぼ間違いなく高額査定が期待できるのです。

足回り

足回り関連パーツは、純正パーツの中では比較的売りやすいもとなっています。パーツ買取を専門的に扱っていないお店であってもカスタム用に売れる可能性があるのです。車種にもよりますが、中型以上のネイキッドもしくはレーサーレプリカタイプのものであれば、純正なフロントフォークやサスペンションといったものは高額買取が確実に期待できます。主な用途は純正流用によるカスタムで、Z400FX用にゼファー400の足回り、あるいはその逆といった具合に純正パーツを流用してのカスタマイズといった例があるのです。サスペンションはXJR400シリーズのオーリンズ製サスペンションあたりが人気どころで、純正パーツの中でも特別な価格で取引されることもよくあります。足回りに関してはセットになっている方が高額になりやすいので、オークションなどでバラバラに売るよりもなるべくセットでの取引をしてもらう方がいいでしょう。

まとめ

このようにバイクのパーツをバラバラに売るよりは、できるだけ純正パーツに戻して、パーツ買取業者や事故車買取業者に車両ごと査定してもらう方が、高額査定となる可能性が高いのです。バイクの部品を売るときは、純正パーツだからとあきらめずにしっかり高額査定を勝ち取りましょう。